高鍋湿原は高鍋町の西部、海抜60メートルの高台に位置する湿原です。
高鍋湿原は昭和37年から42年宮田川の高鍋防災ダムの工事の実施に当たった際、ダム工事土取場の地盤がたまたま不透水層で常時周辺林地や沢から綺麗な水が供給されたため長年の間に湿原となったものです。ダムの持つ自然環境を活用するために整備されました。
東部湿原と西部湿原に分かれており、サギソウやミミカキグサなど約300種もの植物が自生し、珍しい昆虫が生息する小動物が多くいます。大陸系の寒地性の植物が多いのが特徴で、南限といわれる植物も多数あります。
昆虫では、日本産では最も小さいハッチョウトンボのほか 、ハラビロトンボ、コノシメトンボなど数多くのトンボが飛び交っています。