宮崎県のほぼ中央を南東流する小丸川の河口東岸の台地上、児湯郡高鍋町持田に群在する前方後円墳9基、円墳58基を総称して持田古墳群と呼びます。
持田古墳群は5世紀から6世紀にかけて築造された古墳が、大小合わせて85基点在します。棺が露出している石舟塚、長径120メートルで県内屈指の壮大さを誇る計塚、帆立貝塚式古墳である亀塚など珍しい古墳があることで有名です。
持田古墳群は昭和のはじめに盗掘にあい、重要文化財に指定されている持田古墳群出土といわれる画文帯神獣鏡は少なくとも3面以上存在するはずというものの、全国に散逸した状況にあります。
この辺り一帯は小丸川左岸台地の田園の中に古墳が点在する独特の風景も楽しめます。