国分尼寺跡は、宮崎県西都市にある古代から近世の寺院跡です。宮崎市より北に約22km離れた西都(さいと)市は一ツ瀬川沿いにあり、ここに国分寺がありました。
奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、日向国国分寺の寺院跡にあたります。明治4年(1871年)に廃寺となりました。廃寺当時の宗派は真言宗、山号は五智山、本尊は五智如来。現在は国の史跡に指定されています。現在は有吉実知事(昭和5~6年)による文字が刻された石碑があるのみとなっています。国府や僧寺と出土のものと同時期の製作とみられる瓦が多数出土しているのが特徴です。
また、近くには西都原古墳群もあり、古代より食料生産に適した場所であったことがわかります。