常心塚古墳は宮崎県西都市上三財常心原にあります。墳丘は一部が損傷していますが主要部分は風雪を自然な形で耐えた状態でおおむね残っています。
西都市上三財字常心、三財中学校の西1kmほどの農地内にある古墳で、単独でポツンとあるので大変目立ちます。墳丘の規模は、三段構築された墳丘の一辺が24mで高さ6m。築造年代は、前方後円墳が作られなくなった7世紀前半代に推定されています。石室の石材が一部露出しており、その形状から埋葬施設は横穴式石室であることが推測されています。
穴式石室を内部主体とし、方形の墳丘と周濠、外堤をもつ石舞台型の後期古墳として、その類例が少ないことなどから貴重とされています。そのような背景もあって常心塚古墳は昭和55年3月24日国の史跡に指定されています。