横山家は江差の町中、いにしえ街道沿いに横山家があります。
400年ほど前から日本海航路を北前船が往来するようになると江差の町はニシン漁やニシン取り引き、檜材交易で栄え「江差の五月は江戸にもない」とまで言われていました。そんな江差町で横山家は1786年から漁業、商業、回船問屋をスタート。当時の建物はクギを1本も使わない総檜造りの京風建築の家屋でしたが、1892年に火災で一部が焼け、その後再建されました。
この建物には現在8代目が実際に生活しており、1963年には道指定の有形民俗文化財にも指定されました。この横山家は一般公開されており、中に入ると全長80mもある通路沿いには母屋の他、壱番倉から四番倉まで立派な倉があり、四番倉は展示室となっていてニシン漁全盛期に使われていた生活用具が展示されており、当時の商家の暮らしを知ることができます。
一番奥はかつて海に接していて、接岸した船が直接屋敷に荷を下ろせるようになっていましたが現在は国道開通のために埋め立てられ、海岸線は国道を挟んだ130m先になりました。