夷王山は上ノ国の西隣にあります。こちらは国道228号線を外れて夷王山への道を登ると途中に駐車場があり、残り50mほどは徒歩で登ると山頂です。頂上には社があり、そこからは上ノ国市街だけでなく日本海やその奥に奥尻島も眺望する事ができます。360度の素晴らしい眺めを楽しむ事ができます。
夷王山への駐車場には武田信広が15世紀後半に築いた山城である勝山館跡があり、陶磁器や金属製品、木製品など10万点余りの出土品や、和人とアイヌ人が一緒に暮らしていたと思われる建物、曲輪、土塁、空堀、井戸跡などがあり、史跡公園として整備されて碑や説明板が設置されています。
そしてそれらを模型や映像で紹介する勝山館跡ガイダンス施設もあります。また山頂の南側にある中世の丘の上には太陽の広場があり、そこには高さ24mの二重八角錐の形をした夜明けの塔があり夜明けの塔は頂上まで登ることはできませんが、ここの2階の展望台からは夷王山にも負けないくらいの展望と雄大な牧草地帯を眺める事ができます。
この夷王山は乳牛育成牧場と並んで間違いなく道南随一の展望地です。そして近くには緑のふるさと公園があり、この中にある夷王山キャンプ場では無料でオートキャンプができます。