神奈川県鎌倉市雪ノ下の鶴岡八幡宮の境内にある『神奈川県立近代美術館 鎌倉』は、日本初の公立近代美術館として1951年に開館。構想・建設~1965年までの草創期の活動に関連する資料を収蔵・展示する施設。
鉄骨構造2階建て、延床面積1,575平方メートルを誇る建物の設計は1931年から1939年まで、現代建築の巨匠ル・コルビュジエの事務所で修業した日本を代表する建築家の一人《坂倉準三》氏。池に迫り出すように建つその軽快な姿は、まるで池の上に浮かんでいるかのよう・・。
モダニズム建築として日本だけでなく世界でも高評価を受け1999年には国際機関「DOCOMOMO」により「日本の近代建築20選」に選定。
一時は老朽化や耐震基準を満たしていないことから平成28年3月末で閉館すると発表。ですが日本建築学会などから建物の存続を求める要望書が提出されたことにより耐震工事と補強を行なうことで存続が決定。館内では草創期の活動に関連する資料を見ることができる。