長野県長野市松代町の長国寺境内に建つ『真田信之霊屋』は
、1660年(万治3)建立。真田信之の隠居所書院跡に建てられ
た初代藩主《真田信之》の霊屋。
霊屋は、1980年(昭和55)に解体復元。正面三間、奥行五間、
奥行の柱間は狭く、四、五尺で構成。外観は、破風の鶴の彫
刻など随所に彫刻が施され、内外全面に極彩色や漆塗を施す
など、今の時代の建造物と比べても見劣りしないほど豪華。
内陣奥には、《狩野探幽》作といわれる天井画が見られ、三
尊を安置。また幸貫像を左、信之厨子を中央、信政画像は右
に配置している。
地方藩主のものとしては比較的大型。霊屋は由緒がはっきり
しており、文化的価値の高い建築物として平成7年1月20日に
長野市指定文化財に指定されている。