江戸時代から明治中期にかけて北前船の寄港地として賑わ
った港町、山口県光市の海商通りにある『光ふるさと郷土
館』は、市制50周年記念として開館。海上交易で栄えた室
積の歴史と当時の人々の生活を当時の道具で伝える資料館。
郷土館は本館と別館からなり、本館は明治初期に建てられ
た町家づくりの商家で、「うなぎの寝床」といわれる、間
口が狭く奥行きが長い商家独特の造り、また別館は「磯乃
屋」の屋号で廻船業を営み、江戸・大坂・琉球などとの交易
により栄えた二階建ての豪壮な造りの旧家で、平成11年10
月に、国の登録有形文化財に登録されました。
館内には、当時の人々の生活や文化がわかる、江戸時代に
室積に寄港していた北前船に関する資料や醤油の醸造用具
などを展示。また弁才船の大型模型や船箪笥は見ごたえ満
点です。