歴史
大島の東端、樫野の断崖に立つ日本最古の石造り灯台で、明治3年に初めて灯りを灯し、わが国の灯台の起源を示す存在となっています。内部は非公開ですが、展望台からは太地町の梶取崎まで見通すことができます。1890年に起きたエルトゥールル号遭難事故では、遭難した船乗りたちはこの灯台の光を目指したと伝えられています。
見どころ
大島の東端にそびえる無人の灯台は、螺旋階段を上ると南紀の美しい海を一望できます。冬には、この場所に携わったイギリス人技師が故郷を思い植えた水仙が咲き誇り、甘い香りが漂います。1890年のエルトゥールル号遭難事故の船乗りたちも、この灯台の光を頼りにしたというエピソードが残っています。この場所は、遠く離れた地で絆を紡いだ人々の物語を感じさせる特別な場所となっています。