十根川重要伝統的建造物群保存地区は耳川支流の十根川の中流域左岸にある、険しい山に囲まれた谷間の段丘地の集落です。石垣で段状に敷地を造成、田畑や屋敷地としています。
この地方特有の一列平面型(「椎葉型」といわれる)の民家からなる建物群が、険しい山に囲まれた谷あいの地に緑豊かな山林に囲まれて、石垣が重なり合う美しい山村とともに優れた歴史的風致を形成していると評価されています。
平家追討の命を受けた那須与一宗高の弟大八郎宗久が豊後路から鞍岡を経て後に「椎葉」と呼ばれるこの地に入ったといわれています。大八郎が椎葉に入るや椎の葉を以って陣屋を設け追討の拠点にしたことが「椎葉」の名の由来であります。平成10年12月25日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。