鹿児島市立美術館は、薩摩藩主島津氏の居城であった鶴丸城二の丸跡地にあります。城山の山麓に位置するこの地は、歴史的に、政治、文化の中心地として発展してきたところです。
日本の近代洋画の発展に貢献した黒田清輝や藤島武二、和田英作をはじめ、版画の橋口五葉、彫刻の新納忠之介、工芸の宮之原謙など多くの優れた作家を輩出しています。当美術館では、こうした郷土作家の系譜コレクションと鹿児島の風土に取材した優れた作品、また、新装開館を記念して収集を始めた西洋美術コレクションであるモネやピサロ、ルノアール、セザンヌ、カンディンスキー、ウォーホル、ロダン、アーキペンコなど、19世紀の末葉から現代に至る西洋美術の流れをたどる作品の収集をしています。鹿児島市立美術館に訪れる事によって文化を知りそれから観光地をまわるのも良いでしょう。