長野県塩尻市にある『塩尻短歌館( しおじりたんかかん)』は、市が地域にゆかりある歌人を顕彰、短歌文化を発信する拠点施設として1868年(明治元)建築の民家を移築・利用して平成4年(1992)に創立。塩尻ゆかりの歌人の書簡・歌集などを収蔵・展示する施設。
施設に利用されている建物は、桁行13m梁間17m、木造平屋の一部が2階建て。これは石灰販売業を営んだ商家、柳沢家の居宅として明治元(1868)年に旧中山道沿いに建てられたもの。時代を象徴する本棟造りが特徴的。松本平の伝統的な建築として、大変貴重なことから登録有形文化財に指定されている。
施設内には、近代短歌の潮流をつくった太田水穂、島木赤彦、若山牧水など、塩尻ゆかりの歌人の書簡・歌集を見ることができる。