長野県松本市にある『たてもの野外博物館松本市歴史の里』
は、江戸後期から昭和にかけて建てられた貴重な建物を集め
た野外博物館。
館内には、主に江戸後期から昭和にかけて建てられた5棟の
歴史的建造物を移築・保存。
おもな建造物は、明治期を代表する現存の近代和風建築とし
て価値が高く、国内唯一の和風裁判所「県宝旧長野地方裁判
所松本支部庁舎」。松本と高山を結ぶ野麦街道沿いの川浦集
落(松本市奈川)に、旅人宿として建てられた宿「工女宿・宝
来屋」。大正時代から平成7年まで操業していた「旧昭和興
業製糸場」。江戸時代後期に建てられた作家・社会運動家で
あった《木下尚江(1869~1937)》の生家「木下尚江 生家」
。清朝王家の皇女として生まれ、のちに松本川島浪速の養女
となった《川島芳子》の関係資料を展示する「川島芳子記念
室」がある。
他にも第二次世界大戦において、日本人将兵シベリア抑留の
悲劇を伝える「シベリア抑留展示コーナー」や、『あゝ野麦
峠』の著者《山本茂実》の資料を展示する「山本茂実展示コ
ーナー」など、見所が多い博物館となっている。