善光寺の本堂手前にある大きな門を山門(三門)と言い、この山門は重要文化財に指定されています。
この山門は老朽化が進んでいたことから、平成十四年 (2002年)10月から平成十九年(2007年)12月までの約五年間、初の大規模な修復工事となる平成大修理を実施しました。
これによって、山門は従来の檜皮葺屋根から建立当初の栩葺屋根に復原され、国内に現存する最大の栩葺建造物として甦りました。
善光寺では、この修復完了を記念して、約40年にわたって中断されていた二階への登楼参拝を、平成二十年(2008年)から再開しました。
内部では山門本尊の文殊菩薩像、その四方を守護する四天王像、色鮮やかに修復された仏間の障壁画、四国八十八ヶ所霊場御分身仏などを見ることができます。
山門の内部には文殊菩薩騎獅像が安置され、とても勇壮な姿を見ることが可能です。文殊菩薩騎獅像が安置されていることから、山門は「知恵の門」とも呼ばれています。