東京都羽村市にある『羽村市郷土博物館(はむらしきょうどはくぶつかん)』は、昭和60年(1985)4月に開館。羽村市の自然・風土・歴史・文化に関しての資料の収集、保存及び調査研究を行なう施設。
館内の「多摩川とともに」をテーマとした展示室では。多摩川が形成した河岸段丘上に暮らし、武蔵野台地を切り拓いて今日の羽村を築いた歴史を資料やパネルやビデオ上映などでわかりやすく紹介。また長編小説「大菩薩峠」の作者で羽村出身「中里介山」に関する資料を展示。
他にも敷地内に弘化4年(1847)に建設、入母屋づくりの茅葺(かやぶき)民家を移築公開、また民家で使用されていた生活用具と建物の1210点が「羽村の民家(旧下田家)とその生活用具」として国に指定。旧来の生活様式をよく守り、建物の改造も少ない貴重な建築物である。