喜友名泉は喜友名泉はウフガー(大井泉)とカーグヮー(井泉小)から構成されます。涌泉に向かって左側にあるウフガーはイキガガーとも呼び、部落の節々の拝みや人生の折り目に利用する「若水と産水」、牛馬の水浴びに使われました。右側のカーグァーはイナグガーとも称し、日々の飲料水や洗濯に良く利用されました。ウフガーの水は、生まれた子の水撫での儀式や産湯を浴びせるためのウブミジ(産水)としても使われました。石垣の主要部は、十九世紀前期頃の築造で、巨石を用いた石造技法にみるべきものがあり、沖縄県を代表する石造井泉といえます。集落からは、石だたみの急な坂道を約100メートルほど歩き、およそ25メートルほども下った所にあります。