大阪府吹田市の紫金山にある神社。
昔から、このあたりの鎮守の社として、村の人々から崇拝されてきた神社です。
崇神天皇の時代に大和から奉遷して大神宮と呼ばれていました。
それはそれは、壮麗な社殿を構えていたといわれています。
その後、応仁の乱で焼失しましたが、多くの人々により華麗な社殿を持つ神社が再造営されました。
そして、明治三年に神仏分離に際して吉志部神社と改められました。
当時、吉士氏の本拠地であることを表す地名であった「岸部」にちなんで「吉志部神社」とされました。
吉志部神社は国の重要文化財にも指定されるほどの歴史的建物でしたが、
本殿建立から400年を迎えようとしていた2008年、残念なことに不審火による火事で全焼してしまいました。
しかし、この時も地域の人や多くの人の尽力により、3年後には本殿、拝殿の復興の工事が行われることになり、
幾度の災難を乗り越え、今ではまた素晴らしい拝殿が建っています。
秋には「どんじ祭り」が行われます。
「どんじ祭り」は吹田市の無形民俗文化財に指定されています。