小諸駅の西よりにある行基創建という天台宗の名刹です。断崖絶壁にかかる観音堂に安置されているのが、布引観音様です。
京都の清水寺を思わせる朱色の懸崖造の観音堂と紅葉との調和が大変美しく、観音堂の中にある「宮殿」は国の重要文化財に指定されています。
観音様が、牛に化けて強欲な婆さんを善光寺(長野市)に連れて行き(川で婆さんが布を洗濯していたら、牛が角に布をひっかけて逃げていった。追いかけていったら善光寺の境内だった)、改心させたという伝説があります。
この伝説から「牛に引かれて善光寺参り」という諺がうまれました。
千曲川のほとりから岩がごろごろした険しい山道の参道を15分程のぼると到着します。奇岩・牛岩などを見ながら散策ができます。
寺務所の前あたりからの眺望は、遠く浅間山まで見通すことができます。