ダムによって出来た赤谷湖沿いに佇む猿ヶ京温泉は名湯として知られている。元来は赤谷川沿いにあったが、ダム建設に伴い水没した。この状況は八ッ場ダムと川原湯温泉の関係に似ている。だが猿ヶ京温泉の場合は源泉が残存した事により新しい温泉街の建設に力を注ぎ、新しく出来た赤谷湖湖畔に多くのホテルや旅館が立ち並び、観光客も多く訪れる群馬県でも有数の温泉郷となった。
近くを通る国道17号は通称三国街道と呼ばれ、新潟方面に進むと三国峠を越える事になる。この道は古来より越後と上野を結ぶ重要な街道であり、戦国時代の武将上杉謙信は十数回もここを越えて関東へ攻め入っている。水上温泉や谷川岳、湯沢町のスキー場にも近く、観光拠点として発展している。
なお、2005年(平成17年)には、みなかみ町の推薦により財団法人ダム水源地環境整備センターが選定するダム湖百選に選ばれている。