香川県仲多度郡琴平町にある『金刀比羅宮宝物館(ことひらぐうはくぶつかん)』は昭和3年(1928)に創立。金刀比羅宮に伝わる宝物を収蔵・展示する施設。
和洋折衷の重厚な施設建物は、明治38年(1905)に建てられた香川県産の花崗岩を使った2階建ての建築物を利用。随所に洋風の意匠を率いたものが多く見られ、これは日本で初めての事例として価値が高いことから登録有形文化財に指定。
館内には「観音像・能面・刀剣・鎧・掛け軸・近代洋画家高橋由一の油絵27点・円山応挙の障壁画」など、金刀比羅宮に伝わる宝物を収蔵・展示。特に「三十六歌仙額」や重要文化財「十一面観音像」は必見。これは平安時代の作と伝えられており芸術作品としても大変価値が高いものである。