香川県高松市の瀬戸内海を一望できる小高い丘に位置する『
瀬戸内海歴史民俗資料館』は、昭和48年(1973)創立。瀬戸内
海地域の歴史・民俗資料を収集・保存・展示する人文系博物
館。
建物は、石積みと打ち放しコンクリートで構築された自然に
溶け込むように調和されているのが特徴。1974年度日本建築
学会賞等を受賞、公共建築百選、DOCOMOMO JAPAN選定 日本
におけるモダン・ムーブメントの建築にも選ばれた秀作。★
設計は山本忠司。
館内には、「瀬戸内海のくらしと文化」をテーマに、国の重
要有形民俗文化財に指定されている周辺地域の漁撈用具、瀬
戸内海の船図及び船大工用具2件、及び約5700点を含む瀬戸
内海に関する資料約13万点所蔵、展示。
また地方独特の塩業資料、産業変遷の歴史、漁業関係資料、
海上交通機関なども多数収蔵。瀬戸内海を生活のよりどころ
としていた先人の歴史が伝わる内容となっている。