高知県高知市鷹匠町に建つ『旧山内家下屋敷長屋展示館((きゅうやまうちけしもやしきながや))』は1978年(昭和53年)に高知市に譲渡され移築され一般公開。16代藩主・山内豊範により慶応元(1665)年に武家屋敷内に建てられた山内家の足軽屋敷。
建物は警固番を勤めた足軽の詰所として使用されていたと伝えられており明治時代には山内家の本邸として使用。桁行十七間半、染問二間半の二階建。近世の長屋建築として大変珍しく貴重なことから昭和54年に国の重要文化財に指定。
館内にはかつての幕政後期の土佐藩士や庶民の生活を知ることの出来る資料を初め、幕末~明治時代の家具、民具を展示。また特別展示室では土佐藩船夕顔丸などの和船模型や土佐の歴史に名を残した40名の人物のパネルを展示。建物や資料を通して地域の歴史がわかる施設となっている。