三重県鈴鹿市にある『伊勢型紙資料館』は、平成9年(1997)に創立。着物などの染めに用いる型紙のひとつであり、千年余り栄えた伝統工芸「伊勢型紙」に関連する資料や、古文書を収蔵・展示する施設。
建物は、寺尾正一氏から寄贈を受けたもの。江戸時代末期頃、白子屈指の型紙問屋であった寺尾斎兵衛家の住宅を修復。由緒ある建物は型紙関係の商家及び、町家建築の代表例として市史跡に指定。
館内には、復刻した伊勢型紙、伊勢型紙で染めた反物、江戸時代の見本帳、伊勢型紙に関連する資料を展示。また第4日曜日には、和紙を3枚「柿渋」で張り合わせて加工した型地紙に熟練した技術と精神を指先に集中させて彫り抜いていく彫刻実演を見ることができる。