生命の泉は乙部の町には町の中心部や郊外に計5箇所の水場がありこれを生命の泉と呼びます。これらの泉はかつて自然湧水として地元住民に活用されていました。
しかし1993年に発生した北海道南西沖地震において乙部町の水道管が破裂し断水した教訓を元に、災害時の貴重な給水施設として整備しました。1997年に町中のローソン裏側「といの水」が完成したのを皮切りに、翌年には八幡神社の境内に「八幡さんの水」と丘の中腹に「能登の水」が、そして1999年には「こもないの水」と「ひめかわの水」が完成。生命の泉にはいずれも小さな公園内の東屋の下にあり、水を汲みやすく湧水口を石で囲んでいます。
これらの水は乙部岳を始めとする東側の山々から流れてきた伏流水が火山灰の地層で濾過され基盤岩の弱層のわずかな隙間から湧き出したものですが、湧き出す場所の岩盤の違いから、5箇所の湧水の水の成分やpH値、硬度も異なります。