米町展望台は釧路の町の南側にある知人岬の先端近くにある細長い公園にあります。こちらの公園は釧路の港を見下ろす位置にあり、それ故に公園には釧路埼灯台を模した灯台型の展望台があります。この灯台は途中まで外側の階段、そこから最上段までは建物内部の階段で登る事ができ、階段を登ったところにある展望台からは釧路の町並みとその向こうに釧路港や太平洋、そして天気がよければ雌阿寒岳や雄阿寒岳まで見渡すことが可能です。
しかし残念ながら高台と言ってもそれほど高くない事もあって釧路の町を見下ろすというほどではありません。
この米町展望台からは夜景を見ることができ、ライトアップされた釧路港や工場群の姿を見ることが可能です。米町公園には釧路に住んでいた石川啄木の釧路を歌った歌「しらじらと氷かがやき千鳥なく釧路の海の冬の月かな」をきざんだ歌碑があり、ここから市の中心部に向かって北東に歩く通りは、啄木通りと呼ばれています。そして高浜虚子の「燈台は低く霧笛は欹(そばだ)てり」ときざんだ句碑もあります。