モヨロ貝塚館は網走の町の北側、網走川北岸のオホーツク海への河口近くの高台の上にあります。
こちらはモヨロ貝塚の保護育成のため網走市立郷土博物館の分館として1966年に建てられました。このモヨロ貝塚館のあるモヨロ貝塚公園では1913年にアイヌ人や現存するどの民族とも違う文化をもつ遺跡が発掘。彼らを北方系海洋狩猟民「モヨロ人」と呼んでいます。またこの地はモヨロ貝塚と命名されました。
このモヨロ貝塚館では地下に掘りこまれた展示室にて遺物や貝塚、人骨の埋葬の様子を発見当時の状況で復元・展示し、その独特な墓や祭壇など特徴的な埋葬形態や生活の様子を紹介しています。
そして、住居内部を再現し、モヨロ人の当時の生活に浸ることができるのが面白いポイントです。
モヨロ貝塚は5~9世紀に栄えたたオホーツク文化とされ、擦文文化とは土器の形状や模様が全く異なり、日本本土側よりは樺太の北方民族の影響を受けているとの事です。