札幌市豊平川さけ科学館は豊平川にサケが復活した感動を未来に伝え、恵み豊かな川の仲間たちを観察する科学館です。
市内中心部を流れる豊平川は、かつて多くのサケが上る川だったが、札幌の発展に伴う水質悪化によって一時期サケは完全にいなくなりました。
しかし1979年に始まったサケの稚魚放流や水質浄化によって、1981年に再びサケが上る川へと戻りました。
建物はその復活を記念して、サケ回帰の継続と生態を知らせる目的で建てられています。設計は旧小熊邸などの建築で知られる建築家の田上義也(たのうえ よしや)氏。館内にはイトウなどサケ科20種の水槽展示があり、秋には屋外の観察池でドラマチックな産卵シーンを見れます。
たくましいサケの姿を通し、都市と自然のバランスを考えることができる施設として人気があります。