坂元棚田は、昭和3年から昭和9年にかけて開墾され、日南市の最高峰である小松山(988.8m)の南斜面標高200mの麓に広がっています。
長方形の田んぼが階段状に整然と並び近代的なイメージで、石積みは自然石を大小に割って垂直に積み上げた荒削りなものですが、素朴で温かみがあります。日南市の平野部あたりでは4月初めに田植えをして7月終わりから8月初めにかけて稲刈りをする早期作が通常ですが、酒谷あたりでは6月初めに田植え、10月初めに稲刈りという一般的な耕作が行われてています。その関係もあって、棚田が稲が黄金色に染まる10月上旬が見頃です。4月下旬には郷土芸能等を披露する地元のまつりが開催されます。夏に棚田を訪れると青々と稲の育った水田の風景を見ることができる。