甑島は、鹿児島県の西40キロの東シナ海に浮かぶ島で小高い山々が連なり、海岸線を中心に美しい景観を呈します。自然の創造力の偉大さと自然の織りなす美しい風景が訪れる人に感動を与えてくれます。この甑島の里武家屋敷跡は下甑島の手打地区と上甑島の里地区にあります。
小川氏が統治していた頃の名残として武家屋敷通りです。この里地区の武家屋敷跡は小川氏の居城であった「亀城」のほど近くにある。整然と積み上げられた玉石垣と生け垣は見事。夏はこの生け垣にカノコユリが挨拶するように咲き、観光客を魅了します。
江戸時代、郷士の住んでいた地域で、玉石垣をめぐらし、宅地はそれぞれ200坪余りの規模で、静かで落ち着いた通りは当時を偲ばせています。江戸時代の外城制度における郷土の生活と制度などを知るための大切な文化財になっています。