万治の石仏は、諏訪大社下社春宮の旧参道脇、田んぼの中にある不思議な石仏です。
明暦3年(1657年)、諏訪高島三代藩主忠晴が、諏訪大社下社春宮に遺石の大鳥居を奉納しようとした時のこと。命を受けた石工がこの地にあった大きな石を用いようとノミを打ち入れたおり、はからずもその石から血が流れ出た。驚き恐れた石工は大鳥居の造作を止め、あらためてこの不思議な石に阿弥陀様を刻み、霊を納めながら建立された・・とされているのがこの石仏です。
高さ2mの自然石の上に小さな頭がのった石仏で、画家の岡本太郎が「こんなにおもしろいものは見たことがない」と話したことから観光客が訪れるようになりました。
石仏の「万治」は、この石仏を建立した願主が、万治3年(西暦1660年)と刻まれているところによるものです。
下諏訪町内では色々な万治の石仏グッズを販売しています。
なお、万治の石仏付近には駐車場はありません。
諏訪大社下社春宮駐車場から、徒歩約5分ほどで到着します。