佐賀県多久市東多久町別府にある『大平庵酒蔵資料館(たいへいあんさかぐらしりょうかん)』は、明治元年(1868 )年創業の旧蔵元を利用してそば製造店大平庵が開設。「肥前佐賀の酒蔵用具」2,334点を収蔵・展示する施設。
木下酒造の酒蔵を利用した施設内には、明治~昭和40年代まで精米・米研ぎ・蒸し・麹(こうじ)造り・仕込み・搾(しぼ)りに使用されていた肥前佐賀の酒造用具を展示。
特に酒水の量を計る桶の「五升ガエ」や、温度調節して発酵を促すだき「樽」温暖な九州での酒造りの特長である「暖地醸造に関連する用具」は、当時を知る上で大変貴重なことから国の重要有形民俗文化財に指定。他にも桶造り用具、信仰儀礼用具、蔵男の生活用具を見ることができる。