歴史
北九州市にある旧大阪商船は、大正6年(1917)に建てられた大阪商船門司支店を修復したもので、船舶の客船を待つ人々のための待合室やオフィスとして使用されました。大阪商船は門司港を拠点に台湾や中国、インド、欧州などへの航路を持ち、門司港の重要拠点として賑わっていました。昭和39年(1964)に三井船舶と合併しましたが、平成3年(1991)まで使用されました。その後、北九州市が買い取り、外観を復元しました。
見どころ
旧大阪商船は、オレンジ色タイルと白い石の帯が調和した美しいデザインが特徴です。現在は「わたせせいぞうギャラリー」と「門司港デザインハウス」が入居し、地域作家の作品やブランド商品を展示しています。また、大阪商船の歴史を感じさせる外観は、昔ながらの建築様式を模したもので、タイルとコンクリートを使用しています。北九州市の港湾地域活性化事業によって外観が復元され、歴史的建造物として国の登録有形文化財に登録されています。