日光国立公園の一角、八汐ダムの上流川俣ダムの下流に位置する。凝灰岩の浸食によって生まれた峡谷で深度約100mにも及ぶ岸壁が2kmに亘って連続し、峡谷に設けられた観光道路が縫うように走る。紅葉の名所として知られ、1986年には「とちぎの景勝100選」に選ばれている。川俣ダムは峡谷内に建設されたダムで、峡谷の上流側はダム湖である川俣湖に隣接している。
川俣ダムと瀬戸合峡
川俣ダムの完成によってダム下流の水量が激減し、川底を見せる峡谷として知られていたが、2004年から放流を開始した結果、水量は元に戻った。またそれと同時に川俣ダム正面の岸壁に架けられていたダム管理用の吊り橋が改築され、「瀬戸合峡渡らっしゃい吊橋」と命名され観光客に開放された。
一帯にはかつて、鬼怒川上流を遡った先に存在する川俣温泉や北東の日加倉山を隔てた先にある湯西川温泉などと同様、平家の落人伝説が残る集落が存在していたが、川俣ダムの完成と共に水没し、集落の中心は川俣湖温泉周辺へと移転している。