茨城県久慈郡大子町にある『和紙人形美術館』は、「自然が
創作の源である」との信念から、大子の山里に一人移り住み
、和紙人形作りに没頭した《山岡草(本名・松太郎)》の作
品を展示する美術館。
《山岡草》は、昭和5年和歌山県生まれ。都内に工房を構え
て活躍した後、1979年に大子町に移住。その後65歳の生涯を
終えるまで人形創作に没頭し県内外で個展を開催。その600
体を超える作品を遺族が町に寄贈。平成19年(2007)に開館し
ました。
築十数年を経過した建物を利用した美術館内は、ほどよく弱
まった光が届き、自然を崇拝し、野に遊びながら和紙人形作
りに没頭した《山岡草》独自の作風の人形は、和紙の持つ「
温かさ、優しさ、力強さ」を感じることができます。