京都国立博物館は東京、奈良に次いで日本で3番目にできた国立博物館です。開館は明治30年(1897年)で、2017年には開館120周年を迎えました。多くの国宝や重要文化財の所蔵品を誇り、通常展示は年間を通して開催、特別展は年3、4回開かれています。主に平安時代・江戸時代の京都の文化財を中心に、展示収集・保管研究を行っています。
作品展も見ものですが、明治28年に建てられ、同30年5月に開館した煉瓦造りの旧館も一見の価値ありです。昭和44年、表門・札売場・袖塀とともに重要文化財に指定されました。新館としては平成2013年竣工の平成知新館があり、レストランThe Muses (ザ・ミューゼス)やミュージアムショップも併設されています。
中庭にはロダン作「考える人」の像が据えられていますが、時々この像はオリジナルかどうかが話題になります。もともとは東京国立西洋美術館にある、ロダンの「地獄の門」の上部から抜き出した小型の像でした。それを基に新たに独立作品として作られた像なのです。「考える人」の像は世界に数点存在するので、どれがオリジナルかはあまり意味の無い論争でしょう。