愛知県豊川市御油町美世賜にある『御油の松並木資料館(ごゆのまつなみきしりょうかん)』は、昭和63年(1988)に創立。国の天然記念物「御油の松並木」と東海道五十三次35番目の宿場として栄えた「御油宿」に関する資料約100点を収蔵・展示する施設。
国の天然記念物に指定されている「御油の松並木」は、東海道御油宿と同県同市赤坂町の赤坂宿の間にある約600mにわたって約260本のクロマツの並木が続く松並木。夏は日差しを避け、冬は防風・防雪の役目を果たしていたと伝えられており、かつては、五街道の各所に存在していた。残念なことに今現在では、様々な理由により伐採されてしまい貴重な松並木の一つとなっている。
館内には、御油の松並木や「江戸時代の御油宿の街並みの復元模型、広重の浮世絵版画、近世交通文書、旅装束」など、東海道五十三次35番目の宿場として栄えた「御油宿」に関する資料を展示している。