11世紀に達谷窟毘沙門堂西側の大岩面壁に彫られたと
言われるもと《大磨崖仏》として知られ1895年(明治29)
に胸から下が崩落。現在は顔のみが残る『岩面大仏』
となりました。
崩落する以前は、高さ約16.5m、顔の長さ約3.6m、肩
幅9.9mあり日本全国で五本の指に入る『北限の磨崖仏』
として有名だったそうです。
■歴史
《大磨崖仏》は、801年(延暦20年)に悪路王たちが使
用していた窟(いわや)や11世紀後半に起きた前九年・
後三年の役で亡くなった人を供養するために造立された
とも伝えられています。また《大日如来とする説》や
《阿弥陀如来》とする説があり謎が多く残る大仏です。
今現在風化が激しく段々とそのお顔は薄くなっているよ
うなので、平泉にお越しの際に、ぜひ足を延ばしてほし
いスポットとなります。