兵庫県丹波市に位置する『丹波布伝承館(たんばぬのでんしょうかん)』は、平成10年に創立。県伝統工芸品及び、国指定無形文化財に指定されている「丹波布」を紹介する施設。
手織りで仕上げられ、絹のつまみ糸を緯糸に入れる「丹波布」は、栗の皮、コブナ草、ヤマモモなどの草木で染めた経糸と緯糸が織り成す美しい縞模様が特徴。歴史は古く明治末まで地元の農家で盛んに織られていたと伝えられている。
館内には、機織りや草木染など丹波布のすべてが分かる展示コーナーや、機織場や染色場では実際の作業を見学することができる。また技術を伝承することを目的とした機織場、草木染場の開設及び、短期教室、糸紡ぎ教室、染色教室など様々な企画も開催。自然素材の草木染めで手織り品「丹波布」の魅力が伝わる施設となっている。