この地はもともと「滑(なめら)」と呼ばれ、徳川時代には園部藩主がよく探勝したといわれます。
「るり(琉瑠)」とは、紫色をおびた紺色の宝石のこと。
明治38年に、通天湖から流れ出る清流が、光の反射によって瑠璃色の宝石のように見えることから「るり渓」と命名され、自然の作り出す神秘的なこの地は一躍有名になりました。
1932年に国の名勝に指定され、府立自然公園にも指定されていて、多くの人が渓流と緑に囲まれてハイキングやを楽しんでいます。
「るり渓」のハイキングコース沿いには、通天湖、座禅石、名瀑、錦繍岩、帯東泉、渇蚪潤、双龍淵、玉走盤、水晶廉、曾仙厳の12の名勝があり、自然を楽しむことができます。
関西の避暑地としても有名で、流れる綺麗な水で楽しむ家族づれの姿も見られます。
自然の生き物も多く、特別天然記念物のオオサンショウウオも生息しています。
「京都の自然200選」や「日本の音風景100選」にも選定されています。