安国寺(安国禅寺)は、臨済宗相田集落の西部にある臨済宗大徳寺派の寺院で、法灯国師(無本覚心)の開山といわれ、法灯派の禅寺として鎌倉後期に創建されていたと考えられている。
この安国寺裏庭には、山の斜面に滝のように流れるように植えられたどうだんつつじがあり、紅葉の盛りには緋毛氈を広げたように真赤になり、本堂の座敷の障子越しに見ると額縁の絵画のように見える。
安国寺のどうだんつつじは、樹齢が百数十年といわれており、上下左右に約10メートルに広がる枝葉は、すべて1つの株から広がっている。どうだんつつじの紅葉が見頃を迎える11月中旬頃には、紅葉のライトアップも行われている。