カムイチャシ史跡公園は豊浦の町に内浦湾に少し張り出した茶津岬があり、周辺に広がる公園がカムイチャシ史跡公園です。カムイチャシとはアイヌ語の神の砦・館から名付けられました。
道道608号線のカムイチャシトンネルを越えたところに駐車場があり、そこからトンネルの上に登っていく130段ほどの急な階段が延々と続きます。この階段を登ると上には展望台を兼ねた東屋、そしてその先には遊歩道が続いています。展望台からは正面に内浦湾が広がり、左手には豊浦の町並みや有珠山、そして天気がよければ内浦湾越しに駒ケ岳まで見えます。
残念ながらここからは西側の景色は見えませんが来るときに登った階段からは西側の長万部に続く海岸線を見ることができます。そして、ここは昔アイヌの人々の砦で、東屋の近くにはチャシコツもあります。このカムイチャシ史跡公園には隣に無料のキャンプ場もあります。
またこの地を斉藤茂吉、与謝野鉄寛・晶子、伊藤整などの歌人・文人が訪れた事からトンネルを越えたさらに奥には豊浦文学碑公園もあります。あまり人の訪れる公園ではなく、静かに過ごすことができるでしょう。そしてここは良好な自然の風致景観を持つ優秀な景勝地であることから2012年には国指定の景勝文化財「ピリカノカ」に指定。
公園の横を函館本線が通っており、展望台から太平洋の海岸線と一緒に列車を撮影する事ができます。