西桟橋(にしさんばし)は、竹富島の西岸に位置する沖縄県八重山郡竹富町字竹富地先にある桟橋である。2005年(平成17年)12月26日に国の登録有形文化財に登録されている。
1938年(昭和13年)に建設された竹富島で最初の近代的桟橋で、延長105.3m、幅員4.38m。石灰岩を乱積して、両側面をコンクリート壁としている。先端部分は、干潮時にも使用できるように幅の広い斜路上に形成されている。
竹富島には農耕地が少なかったため、かつては西表島に水田を作って、耕作のために船で通っていた。西桟橋はそのための港として整備されたものである。行政の支援がほとんどなかったため、住民の労力供出によって建設されたと伝えられる。
1971年頃まで使用されていたが、現在は桟橋としては使用されておらず、現在では夕陽を眺望する名所として知られている。