歴史
千早城跡は、鎌倉時代末期に楠木正成が築いた山城です。正成は鎌倉幕府を倒すために赤坂城や楠木城などの城塞群を築き、千早城はその詰城でした。幕府軍が赤坂城や楠木城を落とした後、千早城は約100日にわたる籠城戦の末に、幕府軍を釘付けにし、新田義貞が挙兵するきっかけとなり、鎌倉幕府の滅亡につながった名城です。現在は日本100名城の一つに選ばれており、国史跡にも指定されています。
見どころ
千早城跡は、金剛山一帯に築かれた山城で、13の曲輪と9の曲輪で構成されています。周囲は約4kmにわたって千早川の渓谷に囲まれ、三方は絶壁で守られ、背後には金剛山が控える要害の地に位置しています。現在、城址には千早神社が建てられていますが、城址への道のりは険しく、約560段の石段を登る必要があります。城跡周辺は金剛山国定公園に指定されており、登山やハイキングなどアウトドアスポーツにも最適です。また、城跡の周辺には美しい自然や温泉などの観光スポットも多く、多くの人々に愛される場所となっています。