歴史
小野の滝は、長野県上松町を流れる木曽川左岸の枝沢にかかる美しい直瀑です。この滝は木曽川本流からわずか100mほど離れた支流にあり、落差は約15m。冬の1月中旬から2月上旬にかけては、滝が氷結する光景も見られます。滝の手前には高さ20mの橋脚がそびえ、その上には明治42年に建造されたJR中央西線の鉄橋が架かっています。沢に降り立つこともでき、滝の美しい姿を様々な角度から堪能できます。
見どころ
この滝は葛飾北斎や安藤広重の浮世絵にも描かれ、木曽八景の一つにも数えられています。高さ30m、幅10mの美しい滝壺の脇には不動尊の御堂や石碑、常夜灯が立ち、御嶽信仰の行者にとっては水行の場でもありました。背後にそびえる風越山も、「風越の青嵐」として知られる名山で、滝と山が調和した風光明媚な景観が楽しめます。