熊本県八代市にある松浜軒は、肥後熊本藩細川氏の筆頭家老で八代城代であった松井家の邸宅と庭園です。
名勝としての指定名称は旧熊本藩八代城主浜御茶屋(松浜軒)庭園(広さ約9,000㎡)です。
庭園ではツツジ、ヤマフジ、カキツバタ、コウホネ、オニバス、肥後花菖蒲をみることができます。
毎年6月頃には、肥後菖蒲を愛でる観賞茶会が開催されています。
元禄元年(1688年)、黄檗宗慈福寺の跡地に松井家三代・松井直之が生母崇芳院尼のために建てた茶屋です。
茶屋は二階建てで、茅葺きの母屋、下屋は柿葺になっています。また、馬屋を改築した宝物館では、松井家累代の文化財や美術品などが展示されています。
そのほか園内には「赤女が池」「赤女が森」、伏見稲荷大明神や児宮(祠)、多層塔、石灯籠、石橋(太鼓橋)などがあります。