静岡県沼津市戸田にある『造船郷土資料博物館(へだぞうせんきょうどしりょうはくぶつかん)』は、日本初の本格的洋式帆船「ヘダ号」の造船資料や日露友好の歴史を紹介する施設。
幕末の日本に来航したロシア使節の軍艦「ディアナ号」。1854年(嘉永7年)に起きた安政東海地震による津波で宮島村(現、富士市)沖で沈没。帰れなくなったロシア人のために、戸田の船大工と協力して西洋式帆船「ヘダ号」を建造した歴史を持つ地域である戸田。
館内には当時の造船資料と日露友好の歴史を紹介する資料を展示。また近代の造船に影響を与えたヘダ号の模型や設計図は近代化産業遺産に認定。その他、約300種の珍しい深海生物の剥製や標本を展示する「駿河湾深海生物館」を併設。1日楽しむことの出来る人気の施設となっている。