歴史
了仙寺は1635年、下田奉行・今村伝四郎正長によって創建されました。徳川家光より朱印状によって領地が与えられ、家康公の祈願成就に奉じたことから、以降歴代将軍から朱印状が下賜されるようになりました。日蓮宗の寺院として、身延山久遠寺を旧本山としています。また、下田条約締結の地として国の史跡に指定されています。
見どころ
了仙寺は、安政元年にアメリカの使節ペリーが下田に到着した際、日本側応接使節としばしば会見が行われた場所でもあります。下田追加条約が締結された後、同条約に基づいて玉泉寺と共に同国人の休息所となったとされます。本堂は幕府外交史上重要な史跡であり、間口5間奥行6間の寄棟造桟瓦葺の建物です。昭和二十年には一部が破壊されましたが、旧規を存しています。