静岡県裾野市、標高約800mの十里木高原にある『裾野市立富士山資料館(すそのしりつふじさんしりょうかん)』は、昭和53年5月に開館。日本を代表する富士山に関する自然・歴史・民俗・文化資料を収蔵・展示する施設。
館内には、富士の成り立ち、富士に棲む、富士を見る、富士に生きる、裾野のくらし、富士トピックスの6つのテーマに分け富士山の地質、動・植物、洞窟、気象や、富士山と人々との関わり、文学、芸術を豊富な資料と映像によりわかりやすく紹介。
特に「十一月二十三日朝五つ時分過ぎ、大地震。同四つ時分、これまた大地震」、「空すさまじく黒雲出」、「山も焼け止まる。雷・地震響も静かに晴天まかりなる」など、宝永噴火(1707年)時の様子を伝える貴重な史料『土屋伊太夫噴火事情書』は必見。富士山の今後の火山防災を考える上において大変重要な資料である。