神奈川県横浜市中区元町にある『エリスマン邸』は、かつ
て生糸貿易商社シーベルヘグナー商会の横浜支配人として
活躍したフリッツ・エリスマン氏の邸宅。大正14(1925)年
から15(1926)年にかけて建てられ、昭和57(1982)年にマン
ション建築のため解体。平成2(1990)年に現在地に復元し
ました。
建物の敷地面積は約81坪。外観は「煙突、ベランダ、屋根
窓、上げ下げ窓、鎧戸」といった、異人館的要素をもちな
がら、軒の水平線の強調など「現代建築の父」といわれる
チェコ出身の建築家アントニン・レーモンドが設計しただ
けあり、今現在の建築技術と比べても、センスが良いのが
うかがえます。
館内は、有料の企画展示などを除いて無料で自由に見学可
能。レーモンドが設計した調度品類を復刻したダイニング
テーブルや六角形のテーブルなどや当時の生活を思い浮か
ばせるものを見ることができます。また二階部分の展示室
には、山手本通り沿いに並ぶ洋館のそれぞれについての解
説が展示されています。